【初心者向け】背景をぼかした写真を撮ってみることのメリットと撮り方を解説します。

背景ぼかした写真を撮る



一眼レフカメラを手に入れたはいいもののどんな写真を撮ればよいか悩んでいませんか?
そんな時は「背景をぼかした写真」がおすすめです。
ぜひ、一眼レフカメラらしい背景をぼかした写真を撮ってみませんか?

でも一眼レフカメラのシャッターをいくら切っても背景が上手くぼけない、そんな悩みもあるかもしれません。
実は一眼レフカメラではオートモードとマニュアルモードの他にも半オートモードがあり、これを使えば比較的簡単に背景をぼかした写真を撮ることができます。

この記事では背景をぼかした写真を一眼レフカメラを始めたばかりの人にお勧めする理由や、オートモードから一歩先へ進んで半オートモードで背景をぼかした写真を撮る方法を解説します。

脱オートモード!背景をぼかした写真に挑戦するメリット

一眼レフカメラを使いこんでいくためにはオートモードを脱して普通のデジカメっぽい写真から、一眼レフの特色が出せる一眼レフカメラならではの写真を撮っていく必要があります。

しかしオートモードをやめ、いきなりマニュアルモードに切り替えると操作が難しくて挫折する原因になってしまいます。そうなってしまっては本末転倒ですよね。

実はオートモードとマニュアルモードの中間として半オートモードも一眼レフカメラには備わっています。この半オートモードにすることで操作が難しくなりすぎず狙った写真も撮っていくことができるのでお勧めです。
その最初の目標として「背景をぼかした写真」は良い目標になると思います。

半オートモードには、絞り優先モードというモードがあり、このモードは一眼レフカメラの絞りをマニュアルに、シャッタースピードを自動で調節してくれるモードです。
絞りをマニュアルで操作できるので絞りの値を思い切り値を小さくして、写真のピントを合う範囲を狭く、ボケを大きくして背景をぼかした写真を撮ることができます。

背景をぼかした写真は、とても一眼レフカメラらしく他のデジカメやスマホカメラで撮っている写真と一味違った、一眼レフカメラで撮る写真の楽しさを教えてくれます。

また、絞り優先モードを使えば背景をぼかした写真を比較的簡単に撮影することができ、なおかつ自分でコントロールしなくてはいけない絞りの要素もあるので一眼レフカメラを始めたばかりの初心者にとって程よい挑戦になると思います。

背景をぼかすことができれば自分の一眼レフカメラでの撮影の引き出しが一つ増えますし、全自動に任せず一眼レフカメラを操作して撮影することで撮影の達成感や自身も一つ身につくことでしょう。

あなたが使えたい、美しいと思った被写体や気になった被写体を写真の中で主役としてはっきり表現することができるので写真表現のはじめの一歩としても良いと思います。

一眼レフカメラの絞り優先モードとは


絞り優先モードとは絞り値を自分で調整してシャッタースピードがオートになるモードです。
自分で調整した絞り値を優先して写真の明るさが適切になるようにシャッタースピードの値をカメラが自動で合わせます。

写真の明るさは絞り、シャッタースピード、ISO感度の相対関係です。
オートモードから半オートモードへ切り替えていくなら絞り、シャッタースピード、ISO感度の写真の明るさが決まる3つの要素は理解しておいた方が良いでしょう。

背景をぼかした写真を撮る3つのステップ

一眼レフカメラを始めたばかりの初心者が背景をぼかした写真を撮るためのステップをご紹介します。
もちろんいつもこの通りに進めなくてはいけないというものでもないですし、人それぞれの進め方があると思います。

  1. 被写体を選ぶ
  2. 自分に合った設定に切り替える
  3. 絞りを開きピントを合わせてシャッターを切る。

1,被写体を選ぶ

あなたが選んだ被写体を一眼レフカメラで背景をぼかした素敵な写真を撮ってみましょう。
道端の花のように普段見落として通り過ぎてしまうようなものをよく見て観察してみれば、普段見落としている美しさが見つかるかもしれません。
もちろん、美しさが普段から素晴らしいとわかっているものでもよいです。
あなたが美しいと感じた、表現したいと思ったものを被写体に選んでみましょう。

2,自分に合った設定に切り替える

一眼レフカメラを始めたばかりで操作にも慣れていない状態から無理に難しい操作をするのではなく、最初のうちはできるだけ簡単な設定にとどめて「操作している実感」と「狙った写真がとれた経験」を積み重ねながら徐々にレベルアップしていくと良いと思います。

いきなり難しい設定や、すべてマニュアルで撮らなければいけないとこだわってしまうと自分が思ったように操作できず、理想の自分とかけ離れている壁を感じてしまい挫折してしまうことにつながりかねません。

まずはオートモードでカメラにお任せで無難な写真を撮影することをやめて、絞りを自分で操作して狙った写真を撮影していくために、「絞り優先モード」に変更します。

絞り優先モードでは絞りに合わせてシャッタースピードを調節してくれるので、絞りを開いたり閉じたりすることで変わる写真のボケの要素に集中することができます。

絞り優先モードにするとシャッタースピードの項目は操作できなくります。
絞りは絞りの開き具合を表すF値が変更できるので、F値の数値を変更してF値を小さくして絞りを大きく開いてボケを強くしたり、
反対にF値を大きくして写真全体へピントを合わせていくような写真のコントロールが可能です。

ピント合わせもマニュアルで行いたいところですが、最初は
ピント合わせはマニュアルフォーカスよりオートフォーカスに任せてしまってよいでしょう。
シャッターチャンスは時間制限があるので、ピント合わせに手間取っているうちにシャッターチャンスを逃してしまう可能性があるからです。
また、シャッターチャンスという時間制限がある中で操作する要素を増やすと一眼レフカメラを始めた手ではコントロールしきれなくなって上手く撮れない体験が積み重なってしまいます。

オートフォーカスはシャッターボタンを半押しすることで被写体にピントを合わせることができます。
ピピっという音がして被写体にピントが合ったらシャッターボタンを押し切りシャッターを切ります。
ピピっという音がせずピントがいくらやっても被写体に合わないというときは被写体に近づき過ぎているのかもしれません。
少し離れて再度シャッターボタンを半押ししてピントを合わせてみましょう。

被写体の前に柵などの障害物があるとそちらにピントが合ってしまって目的の被写体にピントが合わない場合はマニュアルフォーカスに切り替えて自分でピントを合わせる必要があるかもしれません。

3,絞りを開きピントを合わせてシャッターを切る。

被写体を選びカメラの準備ができたら、被写体にレンズを向けて背景をぼかした写真を撮っていきましょう。

絞り優先モードではシャッタースピードは操作することができなくなりますが、絞りに合わせてカメラが自動調節してくれるので絞りの操作に集中することができます。

カメラの絞りは開くほど写真に取り込む光の量が増え、写真のピントが合う範囲が狭くなり背景のぼかしが強くなります。

なので背景をぼかす写真を撮る今回の場合ではF値の値を今操作できる最小値に設定しましょう。
このF値がどこまで小さくできるかはレンズの性能によって変わってきますが、最初に持っている標準レンズでも背景をぼかすことはできるので、今持っているレンズでできるだけ小さくしましょう。

背景をぼかすために絞りを大きく開くので、自動で調節されるシャッタースピードは速くなることが多いと思います。しかし暗い場所で撮りたい場合など絞りを開ききっても光が足りなくなるとシャッタースピードを遅く調節して写真の明るさを保とうとします。
この時カメラの手振れが写真に影響しやすくなるので、最初のうちは十分に明るい場所で撮影したほうが思った通りに写真が撮りやすいです。

どうしてもシャッタースピードも遅くなってくるようなら、ISO感度をオートから自分で調節してISO感度を高めにすることで写真の明るさを補い、シャッタースピードを速くして手振れを緩和することができます。

F値を今できる一番小さい値にしたら、被写体にレンズを向けてシャッターを半押ししてみましょう。
オートフォーカスが動作してピピっと音が鳴りピントが合うはずです。

今できるF値を最小値にしたら、被写体にレンズを向けシャッターを半押しします。
オートフォーカスになっていますのでピピっと音が鳴りピントが合うはずです。

①F値を最大限小さくして絞りを開放し、②シャッターボタンを半押しして被写体にピントを合わせ、シャッターボタンをそのまま押し切れば被写体にピントが合い、背景をぼかした写真を撮ることができます。

一眼レフカメラの絞りを開放すると画質がやや落ちてしまいますが初心者のうちの写真を撮る楽しみを体験することを優先して思い切って絞りを開け切る設定にしてしまいましょう。

いかがでしょうか?狙い通りに背景をぼかした写真を撮ることができましたでしょうか?
背景をぼかした写真を撮ることができたが、もっと背景をぼかしたい写真が暗いのでもっと明るく撮りたいなど、一度撮影してみると自分で狙った写真をもっと狙い通りに撮影していきたい欲が出てくると思います。

次にはもっと背景をぼかしたい、と写真が暗いのでもっと明るく撮りたいといった要望に今すぐできる方法をご紹介します。

もっとボケを強くしたい、もっと明るく撮影したいと思ったら。

ボケを強くしたい場合と、写真の明るさをもっと明るく撮りたい場合のすぐできる方法をそれぞれ見てみましょう。

背景をもっとぼかしたい

上画像の左のように、絞りを開いていくとピントの合う範囲が狭くなるので、背景はピントを合わせる被写体から遠いほうがボケやすくなります。
被写体を自分で動かすことができるなら背景からなるだけ遠ざけるとボケ方が強くなります。

また、被写体にはできるだけ近づいたほうがボケやすくなります、しかしレンズには最短撮影距離というものがありシャッターを切れない場合があります、シャッターを半押ししてもオートフォーカスが動作せずピントが合わないなら最短撮影距離を確保できていませんから、動作する位置まで離れるようにしましょう。

写真が薄暗いので明るく撮りたい

絞り優先モードでは、絞りの設定に合わせシャッタースピードを自動で調節しカメラが適切とした写真の明るさに調節していってくれますが必ずしも望んだ明るさになっていないことが多いです。

そんな時は露出補正を調節すると簡単にカメラに明るく撮るようにお願いすることができます。
反対に暗く表現することもできるのでこの露出補正を覚えておくとさらに狙った写真にしていくことができますよ。

これでもさらにもっとボケが足りない、今できることを大体やり切ったけどまだ何かが足りないとなるとここで新しいレンズが必要になってきます。

背景をぼかすのに便利なのは単焦点のレンズです。

まとめ

一眼レフカメラを実感するために背景ぼかしの写真を撮ることをおすすめしています。
やわらかい印象で写したい被写体がはっきりと伝わる写真になるでしょう。
あなたが普段見落としているかもしれない風景の中にも美しい被写体はあります。いつもは見落としてしまっていたものを観察してみましょう。

一眼レフカメラの設定はできるだけ簡単にした方が良いと思います。
絞りの数値に合わせて他の要素を調整してくれる絞り優先モードを使ってみましょう。

写真の明るさを適切にするためにシャッタースピードやISO感度はカメラが自動で行ってくれますが、何をしているかは理解しておく方が第一歩として良いと思います。

一眼レフカメラの趣味を楽しんでいくための初めの目標として「オートモードを脱して、半オートモードで背景をぼかした写真を撮る」ことをこのサイトではお勧めしてきました。

半オートモードの絞り優先モードで、自分で被写体を選び、オートモードの全自動から一歩脱却して自分で操作することを増やした分、自分で思った写真を狙って撮影していく体験ができたと思います。

一眼レフカメラの基本を網羅的に学び基礎を固めれば、より専門的なことも挫折せず学んでいけることと思います。
写真の基本や心構えまで、一つの教材でまとめて学びたければこちらの“【PR】感動の1枚”をわずか3ステップで撮れる!一眼レフカメラ講座 という教材がお勧めです。もしも中身に興味があればこちらの記事もぜひ読んでみてください。

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